2026/07/17
「未来創造」は誰がやる
PHP研究所で新人の頃、「出版社のPHPです」と電話していると、「うちは出版社ではない、トータルシンクタンクだ」と上司に注意された。
企業が自社内にシンクタンクを持つのは、最適な情報を迅速に集め、未来の予測や新事業・政策提言といった「自分たちで未来を作る力」を得るためだ。
この重要性は鳥取市役所にも完全に当てはまる。市役所は地域最大・最強の「頭脳集団(シンクタンク)」であり、同時に予算や決定権を持つ強力な「実行部隊」だ。役所には多様な専門家が揃い、判断の基盤となるデータも蓄積されている。このシンクタンクとしての側面を外部へ積極的にアピールすることは、優秀な人材を惹きつける強力な武器にもなる。
同様のことは市内の民間企業にも言える。鳥大生の特に技術系の学生を採用したい場合、単なる新入社員募集では響かない。企業内に研究部門やシンクタンク機能を持たせることで、応募者は確実に増えるはずだ。
鳥取市が好んで使う「未来創造」という言葉。その言葉をただの標語に終わらせず、真に体現し実行していくために市役所が備えるべきは、シンクタンクや研究所の姿ではないだろうか。
