中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/08/31

「小上がり」という止まり木

「小上がり」という止まり木

飲食店で洋式トイレ、掘りごたつ、小上がりがあるとホッとする。うさぎ跳びも正座もまだできるが、長時間は厳しい。足腰が弱い友人と行く時は、必ず店に配慮を頼む。腰を下ろす場所が、店の味と同じくらい重要になった。

大阪・池田市の「ハッピーローソンタウン池田伏尾台店」が話題だ。店内に小上がりがある。昭和の家の台所隣にあった、30センチほど高い畳の間だ。そこでテレビを見て、昼寝をする。家族の居場所だった。

同店は買う場所ではなく、行きたくなる場所を目指す。商品ではなく、滞在と交流を売る発想だ。

居場所を求めているのは買い物客だけではない。市内のある大学の学食は、長期休暇中や昼食時以外に売上が激減する一方で、低価格を維持しなければならないため採算が取れにため業者が入らず存続の危機にある。だが学食は、格安のラーメンやカレーで語り合い、授業に出ずとも集う大学の必須アイテムだ。

学食を地域住民も使える「地域食堂」にしてはどうだろう。大学周辺では一人暮らしの高齢者が増えている。利用者が増えれば経営は安定する。小上がりがあれば、誰もが羽を休められる止まり木になるだろう。