2026/06/28
「ひろば」に集まる人たち
世間は「発信すること」を熱望している。SNS全盛の時代でも書籍の自費出版の人気は絶えず、専門の文芸社では年間千〜千五百点もの新刊が発行されているという。
しかし、自費出版には費用がかかる。そこで誰もが手軽に発信できる場として賑わっているのが、新聞の投稿欄だ。地元紙『日本海新聞』の読者投稿欄「ひろば」には、多彩なコーナーが設けられており、特に七十歳以上の高齢者からの熱心な投稿が目立つ。その関心の高さは、一面の政治・経済のニュースを凌ぐほどだ。
いっそのこと、同紙の知名度を活かして高齢者向けの『日本海投稿新聞』を作ってみてはどうだろうか。信頼ある地元紙だからこそ投稿が集まり、紙面を通じて新たな地域コミュニティが創出され、購読者増にもつながるはずだ。
ちなみに、私も毎月「ひろば」に投稿している一人である。掲載された日の朝は忙しい。親戚縁者、友人、さらには地区の新聞販売店の奥さんからも「見ましたよ」と電話やメールが届くのだ。
読者投稿欄のタイトル「ひろば」という文字通り、そこには実に多くの人々が集い、温かい交流が生まれている。
