中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/09/21

想像力と遊び

想像力と遊び

『名探偵コナン』の作者・青山剛昌先生は、幼い頃、チラシの裏や教科書の余白にまで落書きやパラパラ漫画を描いていたという。

「遊び場がない、公園を増やすべきだ」という声を耳にする。確かに安全な公園は必要だ。だが、遊びとは本来、誰かから与えられるものではないはずだ。

昭和の子どもたちには、空き地の土管が秘密基地に見えた。建築現場の木くずが積み木に見えた。チラシの裏は夢を描くキャンバスだった。何もないからこそ、彼らは何でもおもちゃに変えてみせた。

もちろん整備された公園や最新のおもちゃも素晴らしい。だが、日本を代表する青山剛昌、水木しげる、谷口ジローなどの漫画家たちを育んだ鳥取には、目に見えない「想像力の土壌」が今も息づいている。

豊かな遊びに必要なのは、完璧な遊具ではなく、何もない余白なのだ。私たちには鳥取砂丘がある。風が吹き、足跡が消えるたびにリセットされるその広大な砂の世界こそ、子どもの想像力を無限に膨らませる、鳥取だけの最高のおもちゃである。