2026/05/27
米子市詣
編集者の世界で「本の学校」を知らない人は“もぐり”と言われました。この場所は出版業界では特別な存在です。
「本の学校」は、鳥取県米子市にある今井書店グループの旗艦店。同時に、日本の出版文化と書店人の育成を支えてきた教育・研究機関でもあります。現在は認定NPO法人として活動しています。
150年の歴史を持つ今井書店の三代目・今井兼文の「書店員が社会的に職能を認められるためには、日本にもドイツのような専門の学校が必要だ」という遺志を受け継ぎ、創業120周年を記念して1995年、米子市新開に「本の学校今井ブックセンター」が誕生しました。
全国から書店員が集まり、学び、議論し、互いを高め合う場です。やがて出版界全体の課題を話し合う「大山緑陰シンポジウム」へと発展し、これまでに約1万人の出版関係の卒業生を輩出しています。
人が集まり、情報が集まり、文化が生まれる。参加者は皆生温泉に宿を取り、1泊2日のシンポジウムを楽しみに、また明日の仕事を頑張る。
この米子市の熱量を、今度は鳥取市でも。地方から業界を変えるヒントになる取り組みです。
