2026/06/03
地名に宿る物語
地方自治体と住民をつなぐ最初の言葉は「住所」です。初対面の挨拶は「ご出身は?」「お住まいは?」から始まり、観光地や特産物、有名人の話へと弾みます。
私の出身地は鳥取市気高町宝木。この住所が大変気に入ってます。気高は「気高い」を連想させる上品な響き。宝木は文字通り“宝の木”。
1970年代「愛国から幸福ゆき」の切符ブームが起こり、各地の駅の切符が縁起物として全国に話題になりました。今は無人駅のJR「宝木」駅の切符も売れたようです。
地名の由来も面白い。気高は明治に「気多郡」と「高草郡」が合併した合成地名。宝木は江戸時代まで「母木」村。母木が訛って宝木になったそうです。祖父からは、母木の前は「栂(とが)村」だったと聞きました。音読みで“咎”を連想するため、栂を母と木に分解したのだとか。
鳥取県には語りたくなる地名が多い。皆で生きる「皆生」、ハワイを思わせる「羽合」。名前に物語があると、30分は語れます。
以前、日本航空社長に鳥取三津子さんが就任した時も、親近感を覚えました。
