中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/06/11

ノルウェーのさば

ノルウェーのさば

鮮魚売場のさばの値札シールに「ノルウェー塩さば酒ノ津仕立て」の表示があった。

酒ノ津の塩さばは、鳥取市気高町酒ノ津に伝わる伝統製法で加工される。脂の乗った上質な素材は、一般的な塩さばとは一線を画す深い味わいになる。県民に長年愛され、「県民が選ぶうまいもの100選」にも選ばれている。

日本のさばの漁獲量は10年で半減し、いまや大衆魚から高級魚になりつつある。ノルウェー産を使わざるを得ないが、それでも酒ノ津ブランドは強い。

戦後、日本の経済成長を推進した「加工貿易」のように、食品加工技術で価値を足し、伝統食として県外に売り出すことは可能だ。

糠と塩で漬け込んだ発酵の保存食「へしこ」は福井県が有名だが、鳥取県でも昔から家庭で作られている。都内では高級品として売られている。

しかし東京・新橋の「とっとり・おかやま新橋館」には、伝統食の塩さばもへしこも置いていない。カニ、梨、らっきょう、長芋だけでは飽きてしまう。大衆魚を高級魚に変えて儲けよう。

さばへしこの薄切りが三枚載ったお茶漬けが、赤坂のホテルで1000円を超えていた。