2026/06/17
ブランディング力
実用書のタイトルは大きく二つに分かれる。
一つは「サルでもわかる〜」「1時間でわかる〜」のように、分かりやすさと即効性を打ち出すもの。
もう一つは、信頼と信用を武器にするものだ。古くは『接客のこころくばり 〜ビジネスマン・OL必読のお得意先を増やす知恵袋集〜』第一勧業銀行人事教育課編(主婦と生活社)が30万部のヒットを記録している。
社名で信頼を稼いだ典型が『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)だ。400万部の大ベストセラーになり、タニタの事業の在り方まで変えた。
私も後者の企画書を書いたことがある。『三越の知恵』というタイトル。章立ては1章、2章ではなく、地下1階・1階・2階…と屋上まで。各フロアの暗黙知を形式知にした老舗百貨店の本だった。
しかし、直後に起きた“ワンマン社長の私物化”を巡る「三越事件」でお蔵入りになった。
万人に物事を伝えるのは難しい。鳥取市も同じ悩みを抱える。サッカー日本代表の中村敬人が読んだ本があるならば、重版出来は間違いない。
結局、内容よりも“誰が言うか”が先に伝わる。
