2026/06/23
鳥取市の有望職
鳥取市の歴史的建造物大規模プロジェクトといえば、国指定重要文化財「仁風閣」の令和の大修理だ。築100年を超え保存修理中だが、解体せずジャッキアップして構造を直す技術は、建物をそのまま移動させる「曳家(ひきや)」のノウハウと深く共通する。
曳家は歴史的建造物の維持、防災、区画整理の観点から希少価値が高い専門技術職だ。鳥取市内には1社専門業者の鈴木家引業ある。一般住宅から鉄骨造、蔵、神社仏閣、大型タンクまで、障害物がなければ基本的に移動可能だ。数メートルの移動から敷地内での方向転換まで柔軟に対応できる。
県や市の景観保存の方針により、町並みを壊さず残す移築・曳家工事は定期的に発生している。しかし高度な職人技が必要な一方で、全国的に高齢化と後継者不足が深刻だ。
ライバルが少ない業界だからこそ、今技術を身につければ一生モノの仕事になる。
