2026/07/02
鬼太郎とコナンの役割分担
観光庁の宿泊旅行統計調査で、鳥取県は外国人延べ宿泊者数の伸び率全国1位を記録した。牽引役は韓国と台湾からの観光客である。
最大の要因は、ソウル、台北、香港への直行便が就航した米子鬼太郎空港の国際線強化だ。
一方で、鳥取砂丘コナン空港には今も閉鎖されたままの国際線乗り場がある。コロナ禍前は台湾やロシアなどからの国際チャーター便が不定期に就航していたが、2026年現在は米子空港へ一本化された。
背景には、予算と需要の分散を避けるための明確な役割分担がある。山陰初の国際線を開拓した歴史を持つ米子空港は国際線に特化し、県庁所在地の鳥取空港は国内線に特化するという棲み分けだ。
人口50万人の県に2つの空港があるからこそ、この分担は合理的だ。海外からの玄関口となった米子に対し、鳥取市側には独自の「奥座敷」の魅力や限定土産を開発する余地が十分にある。
円安で訪日客が急増する今、この「鬼太郎とコナンの役割分担」こそが、県全体の観光を盛り上げる最大の追い風である。
