中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/08/26

10年一昔

10年一昔

昔は「一昔前=30年」と言われた。だが令和のスピード感では「一昔前=10年」に縮んだ。

人口減、AI導入、キャッシュレス化、働き方改革と、社会が日進月歩で変わる。昭和の10年で起きたことが、令和では数年で起きる。技術・お金・人の常識が総入れ替えするのが、令和の10年だ。

遠いホルムズ海峡の情勢が、建築資材費や人件費を押し上げ、工期延長につながるという予想もしなかったことが起きる時代である。

全国では中野サンプラザ再開発、北陸新幹線金沢〜敦賀間、大阪IRの延期。鳥取市では砂丘西側のマリオット「ラグジュアリーコレクション」計画が3度も着工延期した。

長期の大型事業は、着工時と完成時の社会が別物になる前提で設計すべきだ。10年後の総工費は計画段階からおそらく倍以上と予想される。完成時、発注者に支払い能力はあるのかなど課題は山積みだ。

AIは、そうした不確実な未来の予測やシミュレーションを得意とする。最も恐ろしいのは、完成と同時に「時代遅れ」になること。施設は完成がゴールではない。そこからがスタートだと肝に銘じ、育てる覚悟で取り組むことが必要だ。