中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/09/01

「暗黙知」こそ日本の最大の武器

「暗黙知」こそ日本の最大の武器

「暗黙知」とは、経験や勘に基づき言葉にしにくい知識のことだ。

昔の職人は「背中を見て学べ」と技術を一切教えなかった。意地悪ではない。「削り心地」「火の色」「力加減」は言葉で伝えられない。答えをすぐ与えると応用が利かない。自ら掴んだものだけが本当の腕になると信じられていた。

だが今、伝統工芸や建設の現場だと、このやり方では後継者が育たない。指導は「背中も見せるが口でも教える」形式知へ。暗黙知を動画や数値で見える化する試みだ。

この知は職人だけのものではない。災害の体験者にも「生きる知恵」として刻まれている。

日本は災害大国で、超高齢社会の最前線だ。負の側面だと嘆く必要はない。

日本は自然災害の「発生可能性」が非常に高いにもかかわらず、インフラの強靭さや対処能力が高いため、社会の「脆弱性」は世界で最も低い部類(安全側)に評価されている。

また、中国や東南アジアにとって、日本の介護現場はもはや出稼ぎ先ではなく、自国の未来に備える学びの場だ。

災害と高齢化を生き抜いた代えがたい暗黙知こそ、世界が必要とする日本の最大の武器になる。