2026/10/05
わざわざ来る価値
今年の松茸は豊作だ。東京から帰省した同級生と、松茸づくしのコースで杯を傾けた。
予約客しか取らない、一本気な大将の店。料理へのこだわりが旨さを増す。客が途切れた隙に、鳥取で商売を続ける難しさや飲食業に対する行政の課題まで、貴重な話を聞けた。
名店がひしめく銀座でなくとも、鳥取市にもミシュランの調査員はやって来る。もうすぐ松葉蟹の季節。市内のお店には毎年、プライベートジェットで蟹だけを食べに来る客がいるという。
飲食店だけではない。トレーニング研究施設のワールドウィング鳥取には、イチロー選手が「なくてはならない」と20年以上通い、三浦知良、大谷翔平、ダルビッシュ有ら一流選手が訪れている。
郊外にある気高町浜村の「淡麗鶏らーめんホットエアー」にも、県外から愛好家が絶えない。
共通するのは、時間とお金をかけてでも行きたいと思わせる圧倒的な価値があることだ。地方だからと諦めるのではない。
わざわざ来てもらうための独自の強みをどう磨き、発信していくか。今、私たちの発想が問われている。
