中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/05/30

背中を見て学ぶ

背中を見て学ぶ

これは、暗黙知をそのまま受け継ぐための、日本が昔から大切にしてきた究極の教育方法です。

しかし、少子高齢化と人口減少に直面する鳥取市では、熟練者が持つ「暗黙知」を、誰もが使える「形式知=言葉やデータ」に変えて残すことが、地域産業の存続をかけた課題になっています。

今年、鳥取市の夏の風物詩「鳥取しゃんしゃん祭」で踊り傘を作り続けてきた唯一の職人が急逝しました。祭りに欠かせない傘の供給が途絶え、伝統技術の継承が危機に陥っていると報じられ、衝撃を受けました。

一方、大都市では生成AIを活用し、暗黙知を形式知に変える動きが急速に進んでいます。「膨大なデータ」と「業務効率化」による競争力確保を目的に一歩先を行っています。

文化や伝統を守るために鳥取市が今すべきことは、「保存」ではなく「再生産」です。

伝統は博物館に閉じ込めるものではありません。次の世代が「これで食っていける」と思える仕事に変えてこそ、未来に残せます。職人、若者、観光客、企業が集い、交じり合う“かまど”です。

麒麟獅子も流し雛も和紙も暗黙知のかまで焼き直せば、必ず新しい価値が生まれます。