中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/08/11

経済をまわせ

経済をまわせ

社用車に同乗していたとき、緊張していた私に、窓の外を見ながら社長が尋ねた。「君は、あのティッシュを受け取ったことはあるかね」

視線の先は、ティッシュ配りの人だった。「もらったことがありません」と答えると、社長は笑って言った。「今度からもらいなさい。ティッシュがなくなれば、あの人は次の仕事に行ける。なくなるまで配る時間がもったいない。みんながもらえば、すぐに終わる。君の行動が、経済をまわせるんだ」

それから私は、駅前や街角でティッシュ配りの人を見かけると、積極的に受け取るようになった。あっという間にカバンの中がティッシュでいっぱいになった。

ある日、妻に見つかり問い詰められた。「あなた、こんな店に行ってたの?」「経済をまわすためだ」と言い訳したが、信じてもらえただろうか。

1960年代はマッチ箱が販促の定番だった。100円ライターが普及しマッチが不要になると、「ティッシュ」が代わりに配られた。2000年代までに無料ポケットティッシュは40億個配られたという。それにしても鳥取駅前で、ティッシュ配りを見たことがない。

ただ高齢者が多い鳥取市では、ティッシュ配りはまだ可能性がある。その時は、積極的にもらって経済をまわそう。