2026/08/17
若者の行く手を阻む物価高
食品の値上げが続く。すぐ客が離れるわけではないが、買い方は確実に変わる。買う場所、買うもの、買う量が変わる。
スーパーからドラッグストアへ。ブランドからプライベートブランドへ。毎日買いから週1回のまとめ買いへ。安さより「量と満足感」を選ぶ人が増えた。
値上げで手が止まるのは食品だけではない。いま鳥取市は「中心市街地活性化基本計画」のもと、若者のまちなか暮らし、回遊性、経済の活性化を掲げている。
しかしメインストリートは依然シャッター通りだ。シャッターの数は毎年増えている。理由の一つは空き店舗が流通しにくい不動産環境だ。要するに家賃が高い。
出店を希望する若者に聞くと、口を揃えて「家賃が高くて無理」と言う。高いか安いかは比較の問題だ。家主が高くないと思うのは当然だが、鳥取市の平均年収で考えれば、他の都市と比較しても仕方がない。
このギャップを埋めるのが行政の役割だ。鳥取市がシャッター通りの出店者に店舗の家賃補助を拡充すれば状況は変わる。
120億円の大型事業の100分の1でも、挑戦する若者を支えれば、まちなかの賑わいは戻る。若者が挑戦できる環境づくりこそ、中心市街地再生の第一歩である。
