中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/10/07

消えゆく砂浜

消えゆく砂浜

 鳥取の夏を過ごしたが、海水浴場という言葉が似合わないほど海の家は姿を消し、浜辺から人の姿も消えていた。

 これは首都圏の「若者の海水浴離れ」とは異なる。都会では海水浴がタイパを重視する若者の非日常イベントに変化したことが要因だが、鳥取の場合はそもそも砂浜自体が痩せてきているからだ。

 最大の要因は、川からの土砂供給の減少である。本来、砂浜の砂は山から川が運ぶものだが、上流のダムや砂防堰堤によりその「ベルトコンベア」が寸断された。鳥取市の千代川も例外ではなく、海への土砂供給は激減している。

 この供給不足は鳥取砂丘にも直結する。砂の動きが止まれば草が根を張り、草がさらに砂を止める悪循環に陥る。飛砂量の減少も草原化の一因とされているようだ。

 近年、全国的にダムの堆積砂を海に戻す養浜や突堤撤去など、自然の流れを取り戻す対策に舵が切られつつある。

 いずれも莫大な時間と費用を要するが、鳥取の貴重な観光資源と自然を守るためには、すでにある「鳥取沿岸の総合的な土砂管理ガイドライン」の河川・海岸・港湾・漁港の各管理者が連携する枠組みをさらに強化することが不可欠だ。