2026/07/20
黒い影に怯える
梨300個クマ食害
福部の果樹園、付近には学校
(日本海新聞 7/18)
恐れていたことが現実になった。不安を抱くのは、市民も観光客も同じだ。
鳥取砂丘のすぐ近く、福部町には梨園が連なる「ふくべ梨狩り街道」がある。
毎年7月下旬から11月中旬まで、親子連れが梨狩りと試食を楽しむ鳥取市の観光地だ。
しかしクマが出れば、客足は一気に引く。クマが出た他県のキャンプ場は、この夏すでに閑古鳥が鳴いている。
住民の安全も待ったなしだ。目撃時は、市が自治会に注意喚起し、警察・県・学校と情報を共有し、看板と捕獲おりを設置する。市職員と猟友会による朝夕のパトロールも始まる。
だが、これでは間に合わない。クマの頭数が把握できず、専門家とハンターが足りない。市→県→県警→猟友会の縦割り連絡で、緊急対応が遅れる。
何より対策のための財源と時間が足りない。中山間地域だけでなく、山が迫る住宅地も同じだ。クマは移動する。だから必要なのは「早期発見」と「迅速な駆除」。
鳥取市は今すぐ、ドローンとAIカメラによる見回り、LINEでのリアルタイム情報共有、報奨金付き捕獲隊の常設を検討すべきだ。
夏休みが始まった。ジビエ料理などと暢気なことを言っていられない。黒い影に怯えて暮らす状況は自然災害だ。
