2026/07/26
人気の「子育て支援」
鳥取市の市長選・市議選で、候補者の公約上位に必ず「子育て支援」が入る。なぜか。
理由は「共働き」が当たり前になったからだ。鳥取市の共働き率は68.5%(「国政調査」)で、全国平均を約10ポイント上回る。ダブルインカムは経済的安定とリスク分散に有効だが、同時に「自由な時間」と「体力」を奪う。
さらに鳥取市特有の構造変化がある。仕事のある市内中心部のマンションへ若年層が転居する一方で、周辺部の実家にいる祖父母とは物理的に離れる。このため、従来の「孫の面倒を親族が見る」セーフティネットが機能しなくなった。
その皺寄せは、「18時以降、誰が子どもを預かり、どうやって夕食を食べさせ、移動(送迎)をどう回すか」という、時間と空間の死活問題に集約される。
そこで必要になる対策が2つある。1つ目は、放課後の居場所である「放課後児童クラブ=学童保育」の定員増、開所時間延長、および施設と自宅を結ぶ送迎支援。
2つ目は、親の帰宅が遅い家庭の孤食を防ぎ、食事の世話をして子どもが安心できる「子ども食堂」への補助拡充だ。
つまり、鳥取市の子育て支援は単なる「お金を配る施策」ではない。共働き家庭の「収入」「時間」「移動」という3つの切実な問題を同時に解決する、持続可能な都市設計そのものである。
