2026/08/25
現金回帰
鳥取市に移住してから、ポケットが重くなった。都内ではキャッシュレスが当たり前で、買い物はすべてタッチ決済だった。だから小銭自体をほとんど受け取ることがなかった。
ところが、鳥取の安売りスーパーでは独自の電子マネーか現金決済しか使えない店がまだ多い。
理由は切実だ。キャッシュレス決済では、店舗が売上の数パーセントを手数料として支払う。原材料費や光熱費が上がる今、その負担は利益を直撃する。現金商売なら手数料はゼロだ。
また、100万円売れば手数料分の数万円が手元に残り、店側としてはキャッシュフローが即日で回るメリットもある。
さらに、銀行で小銭を両替すれば手数料で赤字になる1円玉や5円玉も、鳥取ではまだ現役だ。行き場を失っていた小銭の受け皿がここにはある。
今後、さらなる物価高が続くようになれば、全国的に現金決済が見直されるだろう。
キャッシュレスの便利さに慣れた身には小銭入れは重いが、現金決済は経費削減を直接支える手段でもある。
とりあえず、手元に貯まったネスカフェの空き瓶数本分の小銭を市内の店で少しずつ使いながら、地域経済を回していこうと思う。
