中村ゆきと未来とっとりプロジェクト 代表

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2026/08/30

「三郎さん」はAIに負けない

「三郎さん」はAIに負けない

「御用聞き」とは、顧客の自宅を定期的に訪ねて注文を聞く営業スタイルだ。アニメ『サザエさん』の三河屋の「三郎さん」を思い浮かべれば分かりやすい。

現代では本来の注文取りに加え、高齢者向けの生活支援サービスや、ビジネスの営業手法としても再評価されている。

似て非なるものにデパートの「外商」がある。最大の違いは顧客層と価格帯だ。外商が富裕層の暮らしを彩るコンシェルジュなら、御用聞きは庶民の生活に溶け込む日常のパートナーである。

時代は変わった。私は今、鳥取市郊外に住む。欲しいものはネットとAIで調べれば2〜3日で届く。東京と比べても不便はない。車があれば一人暮らしも快適だ。

それでも思う。お得な商品情報を調べ、煩雑な役所の手続きを教えてくれる「人」が身近に一人いれば、どれほど心強いか。私にはAIのように博識な友人がいる。パソコンの故障から固定費の見直しまで、彼に相談すれば大抵は解決する。この安心感はAIでは代替できない。

だから提案したい。郵便局やコンビニに「生活の窓口」の端末を置き、オンライン対面で高齢者の困りごとに応えるのだ。

「三郎さん」という風景は消えても、その役割はAIではなく人にしか担えない。御用聞きはこれから、超高齢社会を支える新たな生活インフラになると確信している。