2026/09/18
金利リスクに備える
政策金利1%、長期金利は3%台。「金利ある世界」への回帰は預金者に恩恵をもたらす一方、住宅ローンを抱える現役世代には重い負担となり、経済的な格差を急速に広げる原因になる。
特に影響が深刻なのは鳥取県だ。持ち家率69.6%(全国平均60.9%)と非常に高く、若い夫婦がマイホームとマイカーを同時に所有する特有の地域文化もあるからだ。
地元の定番である「抱き合わせローン」は、住宅と車がセットで2%台とディーラーの6%より安く、子育て世代の強い味方に見える。
だが、その主流が「変動金利」であるならば、そこには家計を揺るがす大きな落とし穴が潜んでいる。例えば3500万円を変動金利1%で35年借りると月9.9万円の返済だが、金利が3%になれば13.5万円に跳ね上がる。月3.6万円もの負担増は、手取り25万円の世帯の暮らしを一変させる破壊力を持つ。
長い冬を乗り越えるための対策は明確だ。借入額を少なくしておく、あるいは手元に現金を残して「家計を身軽に」しておくこと。それこそが、金利上昇というリスクに柔軟に対応し、これからの厳しい時代を生き抜く最大の防衛策だ。
